中央競馬の中で、最も歴史が古い競馬場が「函館競馬場」です。
19世紀中頃の草競馬に始まり、函館重賞のどれも歴史があるものばかりです!
- 函館記念:1969年創設の中距離レース。サマー2000シリーズの1つ
- 函館2歳S:1969年創設の2歳限定レース
- 函館スプリントS:1996年創設の短距離レース。サマースプリント第1戦
そして、幾度かの改良工事により、ローカル競馬場の中でも特殊なコースへ変貌しました。
函館競馬場で行われるレースで、勝つ確率を上げるならコース特徴を知るべきです!
この記事では、函館競馬場の特徴から主なコース距離のポイントを紹介していきます。
函館競馬場は洋芝適正&一瞬の切れる脚が必須!日本一短い直線も忘れずに!
函館競馬場は洋芝|洋芝適正のある競走馬を狙う
函館競馬場は札幌競馬場と同じ「洋芝」です。
洋芝の特徴は主に3点あります。
- 野芝よりも葉丈が長いため、パワーを求められる
- 水はけがよく、多少の雨でも芝コンディションが回復しやすい
- 野芝に比べコース適性が顕著に表れる
洋芝適正が求められるコースであり、洋芝巧者が思わぬ穴をあけることもあるのです。
開催後半になると、函館競馬場の馬場が荒れ始め時計がかかりやすくなります。
後半の函館レースを狙うなら、時計がかかる馬場に対応できる馬を探しましょう。
10競馬場の中で最短の直線|逃げ・先行馬の活躍が期待できる
中央競馬が開催される10競馬場の中で、最も直線が短いのは「函館競馬場」です。
1週距離は、小回りコースの「福島競馬場」「小倉競馬場」より長いが、直線はビックリするほど短い!
- 芝コース:直線262.1m
- ダートコース:直線260.3m
第3~4コーナーから直線に入るまで、緩やかな下り勾配です。
逃げ馬や前目に付けた先行馬が、適度なスピードに乗れるため活躍が期待できます。
差しや追い込み馬の場合、一瞬の切れる脚を持っているかがポイントです。
函館競馬場をコース、距離別に解説|短距離~中距離のポイントとは?
【芝1000m】2歳新馬戦の専用コース|逃げ・先行馬が有利
芝1000mは、函館競馬場の「2歳新馬戦」のみ開催される距離です。
スタートからコーナーが非常に短く、逃げや前目の先行馬達が有利!
そのまま押し切られるケースも珍しくありません。
【1200m】函館スプリントステークスの距離|長い直線を活かすレース運びが大事
函館競馬場の第2コーナー奥がスタート地点です。
スタート後は、長い直線に3.4mの坂を駆け上がります。
コーナーまでの距離が比較的長く、差しや追い込み馬が自分のポジションをとれるかが重要です。
長い直線の中、思った通りのレース運びで脚を溜められた差し・追い込み馬は逃げ・先行勢を撫で切りにします。
とは言え、直線が短い函館競馬場のため逃げ・先行馬が有利には変わりません。
ですが!人気薄の差し・追い込み馬が時折来ますので、軽視はいけませんよ。
【芝1800~2000m】4つのコーナーを周回|コーナー巧者か試される距離
芝1800m~2000mは「コーナー4つ」を周回するトリッキーな距離です。
コーナーが不得手な競走馬の場合、余計なスタミナを使う、コース取りが甘くなる…等々のデメリットが出ます。
他の競馬場で結果を出している競走馬でも、何回もコーナーを体験するコースは苦手なこともあるのです!
馬券を買う前に、小回りコースを何度も経験した馬、または函館競馬場の芝1800m~2000mで結果を残している馬を見つけましょう。
【芝2600m】6つのコーナーを周回!?坂を2度上るためタフな馬を見つける!
函館競馬場の最長距離は「2600m」です。
2600mのポイントは3つあります!
- 6つのコーナーを周回する
- 2度の坂上りが待ち受ける
- アップダウンを繰り返すタフなコース
小回りで直線は短いものの、タフなコースのため逃げ馬や先行馬が途中でばてることも…。
ばてた馬を狙って、後続の差し馬や追い込み馬が活躍するケースが目立ちます。
【ダート1000m】ダート最短の直線距離|逃げ&先行馬が有利
ダート1000mは、いかに逃げ&先行馬が押し切れるかがポイントです。
ダート最短の直線距離であり、ゴール前の100mは平たんのためスピードが落ちにくい!
更に、スタート直後はすぐにコーナー…と言ったように、逃げ&先行馬に有利なコース形態です。
そのため、差し馬や追い込み馬には厳しい距離になります。
【ダート1700m】4つのコーナーを周回|ダートのコーナー巧者を見つける
ダート1700mになると、コーナーを4度通過します。
芝と同様にコーナーが得意でない競走馬は、余計なスタミナを使いますし、位置取りも上手くいきません。
なるべくなら、小回りコースを経験している競走馬を狙うべきです。
また、地方競馬で活躍している競走馬も狙いどころ!
大井競馬場以外の地方競馬場は小回りコースが多いため、地方で結果を出しているなら買い目に入れたいですね。
【ダート2400m】アップダウンを繰り返すタフなコース|6度のコーナーを通過します
函館競馬場のダートコースで、最も距離が長いのは「2400m」です。
コーナーを6度通過し、アップダウンを何度も経験します。
コーナーが得意だけでは勝てず、スタミナとパワーを持ち合わせる競走馬でなければいけません。
ペース次第では、逃げ&先行有利の函館競馬場でも差し馬や追い込み馬に勝機が来ます。
まとめ
函館競馬場は、ローカル競馬場の中で少々変わったコース形態です。
洋芝はもちろんのこと、差し馬や追い込み馬に厳しい「最短直線」
距離が長くなれば何度も「コーナー」を回らされます!
他の競馬場とは異なりますので、これまで紹介したポイントを踏まえて狙う馬を考えましょう。