競馬情報サイトや競馬新聞で記載されている「着差」、皆さん知っていますか?
着差とは、1着馬から何馬身、または何秒遅れてゴールしたかを示すものです。
1着馬は誰しも評価します。
しかし!2着馬以降の競走馬達を「負けたから次は切り」「大差で負けたから次走は買えないな」と言って切るのはもったいないです。
もしかしたら、ペースや展開、レース中に不利を受けたために力を発揮できなかった可能性があります。
この記事では、着差で見るべきポイントから、着順の良し悪しをどのように評価するのか?
等々、詳しく解説していきます。
ハナ差やクビ差の時計差は0秒|6馬身差は1秒と覚えましょう
まず覚えておきたいのが、ハナ差やクビ差、1馬身差と言った際に生じる「時計差」です。
時計差を覚えると、前走・前々走等の映像を見なくても、どれぐらい離れて勝利したか?5着以内の馬達の攻防はどうだったのか?想像できます。
馬身差 | 時計差 |
ハナ差 | 0秒 |
アタマ差 | 0秒 |
クビ差 | 0秒~0.1秒 |
1馬身差 | 0.2秒 |
6馬身差 | 1秒 |
たとえば、1着馬から6馬身離れて2着馬がいたとしましょう。
このレースは2着馬に1秒もの圧倒的なリードで、1着馬が勝利したのが分かりますね?
反対に、1着馬と3着馬までの差がアタマ差しかない場合、ゴール前が接戦だったことが分かります。
このように、時計差を覚えることでだいたいのレースが想像できます。
時計差が分かったところ、実際に時計差や馬身差で負けた馬が買い目になるか?次の項目で解説します。
前走1馬身以内なら次回も買い目に入れたい|大差で負けた馬はどうする?
前走をハナ差~クビ差で負けているなら問題なし|同条件&同メンバーなら好勝負
前走をハナ差~クビ差で負けているのは、1着と差がない「惜敗」です。
仮に5頭が横一線に並び、写真判定で3~5着がハナ差やアタマ差なら悲観する内容ではありません。
前走と同じ条件、同じメンバー(または力が同じくらいのメンバー)なら、好勝負できます。
もしかしたら、前走で勝った馬に勝利する可能性があるため、「ハナ差~クビ差」を買い目から外すのはもったいないです。
敗因がハッキリしているなら1馬身~2馬身差負けもOK!
1馬身~2馬身差で負けても、敗因が以下のようにハッキリしているなら問題ありません。
- 不利を受けて思うように走れなかった
- 距離適性があっていなかった
- 得意な競馬場、馬場ではなかった
一例として、快速牝馬の「グランアレグリア」を挙げましょう。
彼女が1馬身以上負けた「NHKマイルカップ」「大阪杯」には、2つの理由がありました。
- NHKマイルカップ:道中不利を受け、さらに最終直線で他馬に押し込まれた
- 大阪杯:1600m以上のレースはスタミナが持たない。更に悪天候、馬場「重」のため力を発揮できない
このように、敗因がハッキリしているなら次走も問題なく買えます。
少々不安なら、軸馬にせず紐に入れるようにしましょう。
大差で負けても買い目に入れる!?買い目に入れるべき馬の見分け方は?
前走で6馬身差、7馬身差…等のように、大差で負けていると次走は買いにくいですよね?
ですが!大差で負けても、買い目にいれて問題ないケースがあります。
- 道中で進路を塞がれ馬が出られなかった
- 他馬との接触で馬がやる気をなくした
- 休養明けのため走らなかった
- 落鉄の影響で思うように走らなかった
たとえば、2019年の有馬記念に出走した「アーモンドアイ」が良い例です。
この時「9着」と惨敗し、1着馬から10馬身以上もつけられました。
とは言え「特殊な中山2500mを体験していなかった」「テンションが高かった」等、負けた原因がハッキリしています。
現に、次走のヴィクトリアマイルで余裕の1着です。
大差で負けても原因が分かっていれば、買い目に入れても問題ないでしょう。
まとめ
馬券を買う際、どうしても「着順」に目が行きがちです!
しかし!着順が悪いからと言って切るのは早いです。
もしかしたら、道中で不利を受けた、1着馬の好む展開になった…等々の理由があります。
そのため着順だけ見るのではなく、着差や1着馬とのタイムをしっかり確認しましょう。
そうすれば、人気を落とした実力馬の馬券を美味しく買えるチャンスが来ますよ。