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競走馬に装着する「蹄鉄」が外れることです
競馬で良く耳にする「落鉄」とは、競走馬に装着する「蹄鉄」が外れることを指します。
競走馬が出走する際、必ず蹄鉄を装着しなければいけません。
熟練の職人が取り付けても、400~500kgの馬体が走るので時折外れてしまいます。
レース中に外れても違反になりませんが、出走前に外れると必ず「打ち直し」します。
打ち直しで出走時間が遅れることもありますので「レース時間になったけど出走しないな…」と思ったら、打ち直ししているかもしれません。
落鉄で結果は変わる?落鉄で惜しくも勝利を逃した馬は?
落鉄の影響により、競走馬のスピードやパワーが落ちる等の影響は殆どありません。
とは言え、馬は基本的に臆病な生き物。少しの変化にも敏感に反応します。
落鉄の影響かどうかは不明ですが、落鉄で惜しくも勝利を逃した馬達がいます。
- サトノダイヤモンド:日本ダービーで落鉄し2着
- ドゥラメンテ:ドバイシーマクラシックで落鉄し2着
- エポカドーロ:日本ダービーで落鉄し2着
- アスクワイルドモア:朝日杯FSで落鉄し10着
落鉄の影響は少なからずあると思われます。
ただし、馬の調子や騎手の判断、道中の展開…等々で結果は変わるため「落鉄が敗因だ!」と言うのは厳しいでしょう。
落鉄で裁判沙汰!?イソノルーブル落鉄事件
1991年の桜花賞では、落鉄の影響により「裁判沙汰」になった事件があります。
それが「イソノルーブル落鉄事件」です。
概要を分かりやすく解説すると…
- 出走10分前に「1番人気:イソノルーブル」が落鉄
- 打ち直しを試みたが興奮状態により断念。
- アナウンスで落鉄した事実を伝えたが「打ち直し失敗」は伝えていない
- イソノルーブルが5着。同馬の関係者のコメントで馬券購入者がヒートアップ!裁判へ!
- 民事訴訟の結果は「競馬法に違反しない」とのことで「棄却」に終わった
このように、落鉄の影響で裁判に発展したこともあるのです。
興味がある方は「1991年:桜花賞」を確認しましょう。