2021年、3歳馬ながら競馬界を驚かせた「エフフォーリア」
天皇賞(秋)では、最強馬「コントレイル」短距離&マイル女王「グランアレグリア」を倒し、有馬記念では歴戦の古馬たちを一蹴しました。
しかし!エフフォーリア以外にも、同世代の注目馬たちが数多く揃っています。
その中の1頭が「プログノーシス」です。
クラシック戦線に名乗りを挙げておらず、2勝クラスを勝ち上がったばかりです。
そんな馬を、なぜ管理人が注目しているのか?
これまでの経歴や注目レースを踏まえ、注目理由を紹介します。
不利な展開でも末脚さく裂!|シャフリヤールと鎬を削った毎日杯
不利な展開から豪快な差し切り勝ち|クラシック前哨戦へ駒を進める
プログノーシスのデビューは非常に遅い!
なんと「2021年3月13日:3歳未勝利戦」がデビュー戦でした。
15頭立てのレースであり、最終コーナーでは大外を回らせる展開。
逃げ馬のプリュムドールまで7馬身以上も離されたため、普通なら絶望的です。
ところが、プログノーシスは諦めることなく大外から強襲!見事、プリュムドールを指し切りました。
馬場が「重に近い稍重」で、上り3ハロンを「35.1秒」出せるのはお見事です。
その後は、クラシック前哨戦ともいわれる「G3毎日杯」へ駒を進めました。
ダービー馬シャフリヤールと初対決|ハイペースながら3着の大健闘
G3毎日杯で待ち受けていたのは、2021年のダービー馬になる「シャフリヤール」です。
共同通信杯では、世代の頂点に立った「エフフォーリア」に負けたものの、負けて強しの内容でした。
毎日杯の火ぶたが切られると、誰もが想像していなかった「ハイペース」に2頭共、巻き込まれました。
1000mのタイムは57.5秒!逃げる「8番:ウエストンバート」が飛ばしに飛ばしていたのです。
シャフリヤールは、ウエストンバートの後方に付き、プログノーシスは後方。
最後の直線!シャフリヤールとグレートマジシャンの2頭は、ハイペースに付き合ったとは思えないほどの末脚。
プログノーシスも懸命に足を伸ばすも、1馬身3/4足りずに3着でした。
とは言え、ハイペースに巻き込まれながらも、シャフリヤールと変わらない「34.1秒」の上がり3ハロンを記録しています。
デビューして2戦目が重賞にもかかわらず、3着に入ったのは大健闘です。
武田尾特別で見せた32.8秒の末脚!管理人激推しのレース
皆さんに是非、見ていただきたのは2021年11月21日に開催された「武田尾特別」です。
3歳以上1勝クラスを勝利したプログノーシスは、5ヶ月の休養を挟み武田尾特別に出走しました。
クラシック戦線に名乗りを挙げられなかったものの、このレースで渾身の競馬を見せてくれました。
プログノーシスが出遅れ!最後方からの競馬に絶望を感じました
プログノーシスの休養明け初戦が始まるとあって、管理人も競馬チャンネルで実際に見ていました。
シャフリヤールと大差ない競馬をしたのだから、ここでは問題ない!と思った時です。
スタートダッシュが決まらず、まさかの「出遅れ」です…。
馬も進まず(騎手があえて下げさせたのか?)、結局最後方からの競馬でした。
「これは駄目だな…」見ていた私も思ってしまうほどです。
最後の直線で豪脚を披露!他馬を寄せ付けない強烈な末脚!
最終コーナーに入った時、未勝利戦と同じく大外を回される不利な展開でした。
逃げる「3番:アトミカ」とは10馬身以上離されており、さすがに届かないだろうと思いました。
しかし!プログノーシスは騎手のゴーサインに答えると、豪快な末脚をさく裂!
まるで、赤子の手をひねるような完璧な競馬で勝利しました。
「2勝クラスで言われてもな…」
と感じる方もいると思いますが、上り3ハロンを見てください!
なんと「32.9秒」をマークしました!
外の芝が荒れていない、芝コンディションが「良」だったから…等々、理由もあると思います。
ですが「出遅れ」「最後方の競馬」「大外回し」の不利があったのに、このタイムを出せるのは優秀です!
これだけ見事なレースを見せてくれたプログノーシスを、注目しないわけにはいきません。
次走はどこになるか?発表されていませんが、重賞戦線、またはG1レースに出れれば、台風の目になるでしょう。
まとめ
シャフリヤール世代は、タイトルホルダー・シャフリヤール・ステラヴェローチェ等々、強い馬達が数多く揃っています。
ですが、プログノーシスを始めとするシャフリヤール世代は、まだまだ残っています。
中には「同期より強い!素質があった!でも体調の関係でクラシックに出れなかった…」と言う馬がいると考えています。
2022年の競馬界、もしかしたらシャフリヤール世代が大いに活躍するかもしれません。