競馬では8頭以下のレースを「小頭数」12頭以上のレースを「多頭数」と言います。
中央競馬では最小でも「5頭」ならレースを行えます!
最大頭数は「18頭」までですので、19頭以上の場合「抽選」が行われるのです。
この記事で紹介するのは、小頭数と多頭数のレースでどのような特徴や展開が起きやすいのか?
そして狙うべき馬、危険な馬の見分け方を解説します。
私の経験をもとに紹介しますので、参考にしていただけると幸いです。
(※注意:今回紹介する方法で100%当たるとは限りません。参考程度にしましょう)
小頭数は実力馬が活躍|狙う馬は?荒れる小頭数の見つけ方は?
小頭数は実力馬が台頭|着順も能力通りに決まることも
小頭数レースの特徴は「実力馬」が台頭することです。
8頭以下のレースを見ると、レースで壁になるほど出走していません。
出走馬は思い思いのレースができるため、多頭数レースで起こりやすい以下のデメリットが起き辛いのです。
- 前が壁になり、実力のある追い込み馬が届かない
- 逃げ馬が他の逃げ、先行馬に牽制されて体力を消耗する
- 他馬とのぶつかりあいで馬の機嫌をそこねる
私の経験でも、8頭~10頭程度の小頭数なら荒れず、人気通りに来やすいです。
そのため、荒れないレースで安全に馬券を買いたいなら、小頭数狙いがおすすめです。
荒れる小頭数は2つのポイントをチェック!人気の偏り&逃げ馬に要注意!
一部の小頭数では、とんでもない荒れたレース展開になります。
荒れやすい小頭数として「人気の偏り」「逃げ馬」の2種類が挙げられます。
人気の偏りは狙い時?1番人気の1倍台or1頭抜けたオッズに注意
1つ目は「人気の偏り」がある時です。
たとえば小頭数のレースで、1~3番人気の単勝オッズが以下のようになりました。
- 1番人気:オッズ1.6倍
- 2番人気:オッズ5.2倍
- 3番人気:オッズ7.8倍
オッズを見てわかるように、1番人気だけ1倍台の偏りのあるオッズです。
能力が評価され1倍台を付けていますが、競馬に絶対はありません。
当日のパドックで、大汗をかいている、明らかに不機嫌…等々、馬の状態が良くないと着外になることも!
少しでも人気馬に不安要素があるなら、1番人気を外した馬券をおすすめします。
逃げ馬の一人旅にご用心!人気薄が穴を開けます
小頭数で最も怖いのは「逃げ馬」の存在です。
逃げ馬を牽制する馬も少なく、鼻を切って自分のペースで進めれば、一人旅でゴールすることもあります。
現に、2021年の金鯱賞(出走馬10頭)で「ギベオン(10頭中10番人気)」が見事な逃げ切り勝ちを決めました。
その時の単勝は万馬券になり、逃げ馬の怖さを思い知らされたレースでした。
そのため、小頭数で逃げ馬がおり、なおかつ出走する競馬場の適正(コース、距離、馬場状態など)があれば狙ってみましょう。
多頭数レースは穴党必見!狙いたい馬&気を付けたい馬の見分け方は?
多頭数レースはなぜ荒れる?荒れやすい4つの理由とは?
15頭~18頭も出走する「多頭数レース」は、人気通りに来ない時があります。
と言うのも、以下の理由があるからです。
- 前に壁があり、差し馬や追い込み馬が届かない
- 逃げ馬が牽制され、体力を消耗する
- 思い通りの場所取りができず、馬に余計なストレスをかけた
- 馬にはじき出され、大外を回されてしまった
等々、挙げるとキリがないほど多頭数レースのデメリットがあります。
そのため、小頭数以上に荒れやすいレースとなり、順当狙いの方は厳しいでしょう。
狙うべき馬&騎手が一目で分かる|多頭数レースのおすすめは?
多頭数レースで馬券を購入するなら、狙うべき馬や騎手を見極めましょう!
多頭数慣れ | 出走したレースの多くが多頭数。多頭数に慣れた馬は揉まれ強い |
内枠の逃げ馬 | 内枠に入ると距離ロスがなく、スムーズにポジション取りができる |
騎手 | 若手よりも手慣れた中堅、ベテラン騎手。人気薄の海外騎手も狙い目 |
実力もあり多頭数慣れした馬、さらに鞍上も手慣れた中堅orベテラン騎手なら良いでしょう。
また、外枠に入った差し馬も狙い目です。
外枠から出ることで、都合の良いポジション取りができます。
反対に差し馬や追い込み馬が内枠に入ると、ポジション取りで揉まれる、または包まれるためおすすめしません。
多頭数レースで〇〇は避けたい!要注意の馬&騎手とは?
続いては、多頭数レースで避けたい馬や騎手を見ていきましょう。
追い込み馬 | 前に壁ができる、大外回りで距離ロスをする |
小柄&揉まれ弱い馬 | 多頭数の中、揉まれると戦意喪失、または余計なスタミナを使う |
外枠の逃げ馬 | スタート直後にスタミナを消耗する。最後に垂れることも… |
若手騎手 | 場数を踏んでいない若手騎手は厳しい |
この他に「勝過ぎている若手騎手」も要注意です。
ひと昔前、重賞で勝過ぎている若手騎手に対し「包囲網」を作られるケースが多々見られました。
包囲網を突破するスキルがあれば良いですが、場数を踏んでいないと突破できずに沈みます。
現在はそこまで見られませんが、いつ包囲網が作られるか分かりませんので、頭の片隅に入れておきましょう。
まとめ
多頭数&小頭数のレースでは、それぞれ違った特徴があります。
多頭数は荒れやすいですが、小頭数は能力通りの着順になりやすい。
特に多頭数は、馬体や性格、騎手によってレース展開が大きく変化します!
この記事を読んでいる、あなたが多頭数や小頭数レースを狙うなら、これまで紹介した内容を参考にし、レースへ臨みましょう。