実力馬、素質馬が集まるG2「日経新春杯」が、2022年1月17日に開催されました。
日経新春杯に出る馬達は、春の古馬G1戦線への調整、または賞金加算のために出走します。
しかし、一部の馬達にとって「長距離に行くべきか?」「中距離に行くべきか?」決めるレースでもあるのです。
たとえば2017年の日経新春杯の勝馬「ミッキーロケット」はその後、中距離路線に変更して翌年の宝塚記念で1着!
2019年は「グローリーヴェイズ」が勝利し「長距離適性がある!」と踏んだ陣営が、「天皇賞(春)」に出走させています。
果たして、2022年の勝馬はどんな馬だったのか?紹介していきます。
ヨーホーレイクが日経新春杯を制す!ブランクをものともしない競馬ぶり
2022年の日経新春杯の勝者は、3番人気の「ヨーホーレイク」です。
父:ディープインパクト、母:クロウキャニオン、母父:フレンチビュティの血統です。
実はヨーホーレイク、2021年の日本ダービー(7着)以来の出走です。
普通、7ヶ月以上も空けば間隔を取り戻すまで多少の時間がかかるため、重賞勝利は非常に厳しい!
しかし!ブランクをものともしない競馬ぶりはお見事!の一言に尽きます。
期待されたヨーホーレイク|不完全燃焼を払拭できるか!?
そもそもヨーホーレイクは、皐月賞・天皇賞(秋)、有馬記念を制した「エフフォーリアー」
日本ダービーを制した「シャフリヤール」有馬記念で好走した「タイトルホルダー」「ステラベローチェ」と同期です。
ホープフルステークスまで全勝街道を突き進んできましたが、ホープフルステークスでは「ダノンザキッド」
皐月賞では「エフフォーリアー」…等々、同期の実力馬たちに跳ね返される結果に…。
日本ダービー以降、体調が整わず2021年を棒に振ったのです。
ですが!今回の日経新春杯で見事復活です!
同期のステラベローチェが「オッズ1倍台」で期待される中、徹底的にマーク。
最後の直線、外目からホープフルステークスの再現のように、鋭い末脚で同期を一蹴ました!
2歳時、多くの方々に期待されたヨーホーレイク。
もしかしたら4歳シーズンに、今までの不完全燃焼を払拭するレースを見せるかもしれません。
ハンデと不利に泣かされたステラベローチェ|巻き返しなるか?
G1では常に掲示板、G2・G3でも申し分ない結果を出している「ステラベローチェ」
今回出走した馬達よりも、実力は上でしたが「ハンデ」と「不利」に泣かされたと思われます。
1着になったヨーホーレイク、2着のステラベローチェの斤量を見ていきましょう。
- ヨーホーレイク:55kg
- ステラベローチェ:57kg
ステラベローチェは重賞タイトルもあるためか、ヨーホーレイクより2kgプラスです。
たった2kgと思われる方もいるでしょう。しかし、競馬では1kg重いだけでタイムが落ちます。
その上、スタミナを消費するため斤量が重いほど、レースでは不利になります。
さらに「有馬記念:4着」の実績があるため、皆から徹底的にマークされます。
そうなると、他馬から不利を受けたり自分の競馬ができなくなるのです。
2着に終わったステラベローチェですが、ハンデがない重賞レースだとまだ分かりません!
次の出走は未定ですが、今後のステラベローチェも見逃せない存在です。