2021年1月10日に、中山競馬場で「フェアリーS(ステークス)」が開催されました。
このレース、1番人気が殆ど来ないレースとして有名です!
過去10年では2014年の「オメガハートロック(1着)」2017年に「アエロリット(2着)」が馬券内に来たぐらいです。
荒れるレースとして有名なフェアリーS、クラシックを狙う馬達にとっても重要なレース。
果たして、誰が勝利したのか?一緒に見ていきましょう。
5番人気のライラックが1着!他馬を寄せ付けない豪脚で一蹴
2021年度のフェアリーSの勝者は、5番人気に支持された「ライラック」です!
父:オルフェーブル、母:ヴィーヴァブーケ、母父:キングカメハメハの良血馬…ですが、馬体重に難があります。
新馬戦は434kg、通常ならレースを重ねるごとに馬体重が増加し、筋肉質の体系へと変わります。
一方、ライラックは次戦の「ラジオ日経京都2歳S」では「424kg」フェアリーSでは「420kg」と馬体重を減らしています。
レースを重ねるごとに馬体重が減ると「体調が悪い」「調教が上手くいってないのでは?」等、マイナス評価です。
ですが、蓋を開けると今までの不安が嘘のように、最終直線で鞍上「M・デムーロ」騎手の指示通り、外側から一瞬にして抜き去りました。
父「オルフェーブル」譲りの豪脚を見せ、他馬を一蹴したのです!
前レースの着順が嘘のように、完勝したライラック。現在、追加料金を支払い「クラシック」参戦を予定しています。
スターズオンアースが2着!ナミュールに引けを取らない牝馬
フェアリーステークスの2着は「スターズオンアース」です。
父:ドゥラメンテ、母:スタセリタ。
オークス馬「ソウルスターリング」重賞馬「シェーングランツ」と父親違いの姉妹であり、血統面で申し分ない牝馬です。
1番人気に推されたフェアリーステークスでしたが、抜け出しに手間取ったこと、進路変更でロスしたのは痛かったですね…
競馬に「もしも」はタブーですが、あえて「もしも前に他馬がいなければ」ライラックを倒していたかもしれません。
抜け出し・進路変更しても衰えない末脚、狭い中を縫うように走っても動じない精神力は見事です。
キタサンブラック産駒のビジュノワールが3着|坂を軽快に駆け上がる末脚
3着は、キタサンブラック産駒の「ビジュノワール」です。
母はクーデクレイズであり、産駒には新潟2歳Sで3着に入った「フラーズダルム」がいます。
中山競馬場に慣れている、または得意な馬でない限り、最終直線の坂で脚が止まります。
一方、ビジュノワールは脚が止まるどころか加速していき、前目の位置だったら差し切ったかもしれません。
新馬戦、中山の坂をものともしない脚色を見せていたため、もしかしたら中山巧者の可能性があります!
クラシックに出るか分かりませんが、最終直線で見せた末脚の鋭さは、桜花賞で爆発するかもしれません。