競走馬はパドックで「厩務員」に引かれて周回します。
この時、馬体や毛艶、歩様や耳…等々確認しますが、厩務員と騎手の確認を忘れていませんか?
両者を確認することで、競走馬の体調や調子を確認できます!
たとえば、厩務員が2人で引いている時、引っぱられて歩いている、または騎手が騎乗した時に暴れだすと言ったことがあります。
それらの状態の時、競走馬にとってプラスか?マイナスか?見分け方を、私の経験をもとに解説します。
(今回の方法で100%当たるわけではございません。参考程度に収めてください)
厩務員の引き方を観察|2人引きは大丈夫?厩務員を引きずっている時は?
パドック見ると、厩務員2人で引いている競走馬が時折見られます。
この時、プラスとマイナスの時がありますので見分け方を紹介しましょう。
- 初めから2人引き:初めから2人引きしており、暴れる・厩務員に迷惑をかけるような行動をしていないならプラス材料
- 途中から2人引き:パドック周回中に2人になるのは、イレ込んでいる可能性大。マイナス材料になります
- 興奮状態:興奮して1人では抑えられないために、2人引きにしている時は大きなマイナスです
2人引きの時は、競走馬が暴れていないか?途中から2人引きになっていないか等を確認しましょう。
そうすれば、競走馬が適度に気合が入っている状態か?それともイレ込んで集中していない状態か?判断できます。
厩務員に引っぱられているのはNG!体調不良、集中力不足が考えられます
厩務員を多少引きずるぐらい、キビキビ歩いている競走馬はプラス材料です。
反対に、厩務員に引っ張られないと動かない競走馬はNGです!
- 筋肉痛があり遅く歩いている
- 体調が悪く走りたくない
- 集中力がなく、気合が全く入っていない
等々の原因があり、人気馬や実績馬でも購入するのは躊躇します。
状態としては良くないため、馬券購入はおすすめしません。
厩務員の引き綱も注目!張り具合で分かる馬の状態とは?
厩務員の「引き綱」にも注目しましょう。
引き綱をピンと張るほど、競走馬が先に立って歩いているならプラス材料です。
程よく気合が乗っており、レースに集中している証拠です。
だからと言って、引き綱が緩んでいるから悪いとは限りません。
競走馬と厩務員の歩調が合っており、両者共に余裕を持って歩いています。
また、前後の馬との間隔を保つために緩めることもあるのです。
引き綱を緩め、厩務員の指示に従い歩けているなら非常に良い状態と言えます。
甘えはNG!厩務員に寄り添うのはマイナス材料
パドック周回中に「厩務員に寄り添う」または「厩務員の方へ馬体を向ける」馬は、大きなマイナス材料です。
厩務員に寄り添うようにするのは「甘えの仕草」であり、レースに集中していません。
甘える気持ちが強まると、今度は厩務員の方へ馬体を向け始めます。
この時、厩務員になだめられて周回を再開する、くるっと一回りさせて再び集会に入れば良いです。
ですが何度も繰り返すようなら、馬券で買えません。
騎手の騎乗で馬が変化する!?良い馬の見分け方は?
時間になると、パドック周回が終了して騎手が騎乗します。
実は、この時も走る馬か?走らない馬か?判断できます。
- 走る馬:騎乗後に首を上下させたり、姿勢が正しくなる等、気合が乗った状態
- 走らない馬:騎乗後に首を振って暴れる、脚を跳ね上げ騎手を落とそうとする等、暴れている状態
騎乗後に、暴れるようではレース前に疲れてしまい、最終直線でスタミナ切れを起こす。
または折り合いを欠いて、理想のレース運びができません。
騎乗した時に、馬がどのような状態か?しっかり確認しましょう。
まとめ
パドック周回中に見せる馬の仕草1つ1つが、馬の状態を表しています。
その中で、厩務員の引き綱や張り具合と言ったポイントを見るのは非常に大切です。
体調や調子、レースに集中しているかどうか?等々、確認できる絶好の機会です。
今度のレースで、あなたもパドック周回中の厩務員や騎乗した時の状態を確認しましょう。