「パドックの競走馬に白い泡のようなものが見える。なんだろう?」
実はそれ、競走馬の汗です。
レースを控えた競走馬はレース前で興奮している、または緊張のためか汗をかいています。
気合が入り過ぎている、緊張しすぎている状態を「イレ込み」と言います。
多少の汗なら問題ないですが、マイナス材料になる発汗もあるのです。
ではどのようにして、イレ込んでいる競走馬を見分けるのか?
この記事では、イレ込んでいる競走馬を発汗で見分ける方法を経験をもとに解説します。
(これより紹介するのは、100%確実に当たる方法ではありません。参考程度に留めましょう)
陰部に発汗が目立つ|白い泡が目立つと注意
股間や陰部に白い泡が目立つ場合、イレ込んでいる可能性があります。
小走りや興奮状態で暴れると、陰部がこすれて汗をかき、白い泡状になります。
「白い泡状に見えるけど、薄い色だから大丈夫かな?」
その場合、競走馬の落ち着き具合を確認しましょう。
あまりにも落ち着き過ぎていると、パドックに入る前にイレ込んでしまい、体力を消耗しています。
体力を消耗した馬はマイナス材料になるため、馬券の購入前にしっかり確認しましょう。
ゼッケンから白い泡が垂れている|状態を要チェック!
汗とゼッケンがこすれると、ゼッケンから白い泡が垂れてきます。
多少目立つが、垂れている量が少量なら気にするほどではありません。
注意したいのは、白い泡の量が多いことです。
ゼッケン全体を覆うような異常な発汗や、ゼッケンから何度も滴る量の汗…等々、異様な発汗は要注意!
イレ込んでいることが考えられるため、購入を控えましょう。
全体が発汗している|首から上まで汗をかいている馬は要注意
まるで水をかぶったように、頭から股下まで大汗をかいている競走馬はおすすめできません。
理由として、首から上まで汗をかいているのは異常だからです。
本来、馬は陰部から汗をかき始め「腹部⇒胸部⇒肩部」と広がり、最終的に首から上に汗をかきます。
夏場でもないのに大汗をかいているのは、そうとうイレ込んでいる証拠です。
また、調教不足で馬が太目の時も全体に汗をかきやすいため、調整ミスした競走馬を見つける時も役立ちます。
夏場や気温が高い日に汗をかいていない|他馬の発汗状況を確認
馬も人間と同じように、夏場や気温が高い日に汗をかきます。
ですが、夏場や暑い日にパドックで汗を全くかいていない馬がいたら注意しましょう。
もしかしたら、体調不良や病気を抱えている可能性があります。
とは言え競走馬にも個体差がありますので、暑さに適応力がある馬や汗を殆どかかない馬もいます。
もし全く汗をかいていない競走馬を見かけたら、他馬の発汗状況はどうか?照らし合わせて判断しましょう。
透明な汗なら問題なし!毛色を変えない程度なら良し
たとえ全身に発汗が見られても、毛色を変えない「透明な汗」なら大丈夫です。
適度に気合が乗っており、レースに集中している証拠です。
また夏場のパドックは暑いため、どうしても競走馬は発汗します。
しかし「毛色を変えるほどの発汗」はマイナスのため、発汗状況を確認しましょう。
まとめ
ここまでの話をまとめると…
- 陰部に白い泡状の発汗が見られるとマイナス
- ゼッケンから少量の汗が流れているなら問題なし。目立つ場合はマイナス
- 毛色を変えるほど、全体が発汗している。特に首から上まで発汗しているなら大きなマイナス
- 夏場や気温が高い日に汗をかいていない馬は要注意
汗をかくのは人間も馬も同じですので、多少は問題ありません。
ですが、これまでに紹介した発汗が見られると、レースへ出る前に大量を消耗している可能性があります。
レースで思うような結果を出せないケースが目立つため、パドックでは発汗もよく確認しましょう。