パドックでは「競走馬の仕上がりは良いか?」確認するため、「馬体」「毛艶」等を見ている方が多く見られます。
確かに大切ですが、もう1つ「歩様」も忘れてはいけません!
歩様は「馬が歩くときの足さばき」を指し、競走馬の好調・不調を見極める大事な材料です。
では、どのようにして良い歩様、悪い歩様を見分けるのか?
私の経験をもとに解説していきます。
(これより紹介する方法が「100%当たる!」とは限りませんので、参考程度にしましょう)
良い歩様は見極めが大事!好調な馬の見分け方4選
前の馬に追いつく競走馬は調子が良い|前後の歩様もチェック
競走馬の歩くスピードが速く、前の馬に追いつく、または追い越してしまうことがあります。
この場合、殆どの競走馬が調子が良く、好成績を出すケースが多いです。
とは言え過信は禁物です!
前の馬が遅いために追いついた、追いついても小走りや落ち着かない状態だった…
等々の場合も考えられます。
そのため、前に追いつく馬がいたら、前後の歩様もチェックしましょう。
踏み込みが良く力強い|踏ん張りがきいている証拠
前脚、後ろ脚共に踏み込みが良く、力強い歩様の馬は好調の証拠です。
絶好調の競走馬では、前脚の踏んだ位置を後ろ脚が飛び越えてしまうこともあります。
踏み込みが良い競走馬は、歩様に限らず馬体や毛艶も良いため、全身が活気に満ち溢れています!
そのため、人気がない競走馬も絶好調なら思わぬ結果を出しますよ。
柔軟性のある歩様を見極める|前脚&トモの返しをチェック
体調が悪い、調子が上がらない競走馬は全体的に固めの印象です。
柔軟性がなく、まるでロボットが歩いているように感じます。
反対に柔軟性のある競走馬は体調、調子共に問題なく結果を出します。
その見極め方は主に2つあります!
- 前脚:前脚が地面から離れるタイミング遅い。前脚が長く地面についているため、前脚と後ろ脚が交差して見える
- トモの返し:地面から脚が離れる時、蹴りだす力が強いと蹄が後ろを向きます。トモの返しが良く、関節が柔らかい
初めのうちは「どれも同じでは?」と思いますが、慣れてくると1頭1頭、違う歩様が見られます。
歩様を見られるようになると、さらに競馬が楽しくなりますよ。
歩様の悪い馬は3つの特徴あり!気を付けるべきポイントとは?
立ち止まる、座り込むのはNG!集中力不足&緊張等が考えられます
パドック周回中、立ち止まったり座り込む競走馬がたまに出てきます。
この場合、競走馬に集中力がない、初めて走る競馬場だから緊張している可能性があります。
また、調教のし過ぎで筋肉痛やケガを負っているため、歩きたくないこともあるのです。
厩務員に急かされ、ようやく歩き始める馬も危険のためおすすめできません。
前脚の踏み込みが浅い|体が固く柔軟性がない
前脚が伸びきらず、踏み込みが浅い馬は注意しましょう。
たとえば、歩幅が狭い歩様や後ろ脚の踏み込みが浅い…等々が挙げられます。
踏み込みが浅い馬は柔軟性に乏しく、体が固いままだと思うような結果が出ません!
ただし、返し馬で体の固さがほぐれることもあるため、柔軟性のない馬は返し馬まで確認しましょう。
歩様が小走りになる|筋肉痛や落ち着きがない
最後に気を付けたいのが、歩様が小走りと言うことです。
歩幅が狭くチャカチャカしている、まるで遊んでいるかのようにステップを踏んでいる等があります。
競走馬の癖なら良いが癖でない場合、筋肉痛で足腰に力が入らない、集中力が欠けています。
歩様が小走りだと不安材料になるため、なるべく避けましょう。
まとめ
パドックでは、馬体や毛艶を見るのも大切ですが「歩様」も忘れてはいけません!
歩様を見ると、競走馬の調子や体調も分かりますし、思わぬ馬が結果を出すこともあるのです。
それに、歩様が分かると更に競馬が楽しくなります。
パドックを見る時は、歩様はどうか?しっかり確認してから馬券を購入しましょう。