馬体重の上限で体調が分かる|場体重の良し悪し&休養明け馬体重について紹介

出走馬はパドックに出る前、必ず「馬体重」を計測します。

計測後に、場内の掲示板や競馬情報サイト、競馬番組のパドック紹介等で前走との増減が発表されます。

馬体重の確認は非常に大切です!

前走との増減を見ることで「馬の仕上がり具合はどうか?」「体調面に問題はないか?」等々が確認できます。

また、好成績を出した馬体重が、その馬のベスト体重と言うこともあるのです!

馬体重をチェックする時、どのポイントを見れば良いのか?

そして休養明けの馬体重をどう見るか?等々、私の経験をもとに解説していきます。

目次

数キロの馬体重増減は気にしない

数キロ程度の馬体重増減は気にしなくて大丈夫です。

理由として、調教や食事、輸送等で簡単に増えたり減ったりするからです。

  • 調教:弱め、強めで異なりますが2~6キロ程度は減ります
  • 食事:競走馬は意外と食べます!平気で2~3キロ増えます
  • 輸送:競馬場までの輸送で3~5キロ、輸送が苦手な馬は10キロ近く減ります

数キロ程度は簡単に増減しますので、気にする必要はありません。

気にすべきは、これから紹介する「10キロ以上」の増減があった時です。

休養明けに馬体重が大幅増!良い面と悪い面あり

休養明けに馬体重が大幅に増えた場合、良い面と悪い面があります。

2~3歳の若駒はプラス材料|パドックや返し馬で要チェック

2~3歳の若駒は、人間で言う成長期であり、背が伸びて筋肉も付いてきます。

中には前走より10~20キロ増える若駒もいるため、成長により体重が増えているならプラス材料です。

パドックや返し馬で、太目ではないか?筋肉はしっかりついているか?等々を確認しましょう。

太目残りは要注意|調教不足の可能性あり

古馬や若駒の馬体が太目に見える場合「調教不足」の可能性があります。

馬体を絞れずレースに出走させると、レース後半にバテやすい、体が重くてレースに付いていけない…等々あります。

これは重賞に出走する馬や、G1馬にも同じことが言えます。

馬体重が大幅に増えた馬は、必ずパドックや返し馬をチェックしましょう。

休養明けで馬体重が大幅減|成長力がないor調整ミスの可能性あり

休養明けで、馬体重の大幅減は要注意です!

2~3歳の若駒、または古馬に以下の理由があるからです。

  • 若駒:成長期にも関わらず、馬体重大幅減は「調教失敗」の他に「成長力がない」可能性がある
  • 古馬:体調面が思わしくない、または調整失敗で馬体に問題が出た

本来、若駒の休養明け(夏休養馬や長期休養馬など)は馬体重の増加は当然です。

成長期真っ只中のため、筋骨隆々のたくましい馬体になると共に、馬体重が大幅に増えます。

古馬は成長がないものの、休養で体調&精神面をリフレッシュするため、馬体重の大幅減はほぼ考えられません。

休養明けの大幅減は、若駒・古馬共々マイナス材料のため注意が必要です。

使うごとに馬体重が増える|成長期&晩成型の馬ならあり!

成長期の若駒達は、レースを使うごとに体重が増加します。

背も伸び筋肉も付き、それでいて食事もとれば当然のことです。

馬体重がレースを使うごとに増え、なおかつレースで結果を出していれば理想的です!

古馬の場合、既に馬体が完成されているため、馬体重が増えるとマイナス評価になります。

しかし「晩成型」なら話は別です。

使うごとに馬体重が増え、レースでも結果を出しているなら文句なしです。

昨今の例では、2017年2歳女王「ラッキーライラック」名馬コントレイルを追い詰めた「オーソリティ」等、

オルフェーブル産駒、またはステイゴールドの血統の馬は晩成型が多く見られます。

ただし、レースを使うごとに馬体重が減っていると、体調面に問題ありのため避けましょう。

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