競走馬の実力もさることながら「騎手」の腕も大切です!
人馬一体の言葉がある通り、競走馬と騎手の呼吸が合うことで、実力以上の結果を出すこともあります。
競馬の勝率を高めるなら、競走馬の成績以外にどのような騎手が配置されているかも要チェック!
例えば、A馬の騎手は「主戦騎手」なのか?B馬は「テン乗り」「減量騎手」なのか?
等々、チェックするところは多数あります。
では、どの点を確認した方が良いのか?解説していきます。
【主戦騎手】厩舎、馬主の依頼で主に騎乗する
厩舎や馬主の依頼で主に騎乗するのが「主戦騎手」です。
厩舎所属の騎手が主戦として騎乗する、または馬主の依頼で主戦騎手になるケースもあります。
実力のある騎手には、多数の騎乗依頼が集まります。
ですが私の経験から言うと、主戦騎手に乗り替われば厩舎や馬主が「勝負にきた!」と感じます。
たとえば「川田将雅」騎手が、繋がりのある馬主「ダノックス」の競走馬へ乗り替わる時が分かりやすいです。
【ダノンザキッド】馬券圏内に4回入る好成績
新馬戦こそ他の騎手でしたが、2回目以降は川田将雅騎手が鞍上です。
主戦騎手になってからは「6戦2勝」3着2回のため、馬券圏内に4回も来ています。
【ダノンキングリー】ここぞの勝負に川田将雅騎手を起用
ダノンキングリーは「戸崎圭太」騎手のお手馬でしたが、2021年6月6日の安田記念に「川田将雅」騎手に変更されました。
8番人気ながら、スプリンター、マイル女王のグランアレグリアを撃破する大金星をあげたのです!
その後も川田将雅騎手が鞍上になり、主戦騎手へと変わりました。
これらはあくまでも一例ですが、繋がりのある厩舎や馬主の競走馬に主戦騎手へ乗り替わると、好成績を出します。
主戦騎手が誰か?事前確認をおすすめします。
【お手馬】出走するたびに同じ騎手が乗る
お手馬とは、出走するたびに同じ騎手が乗ることです。
そもそも、Aと言う競走馬にBの騎手が乗り、常に好成績を残しているなら鞍上を変える必要はありません。
騎手から見れば、勝てる馬を手放したくない一心で取り組むため、集中力が違います!
「アーモンドアイ」は、3レース目を除き全て「C.ルメール」騎手が鞍上です。
お手馬が負けると、その後の騎乗依頼に傷をつけるため有馬記念を除く、全てのレースで馬券圏内に入っています。
この他にも、騎手のお手馬が多数ありますので、見逃さないようチェックしましょう!
【テン乗り】初めての乗り替わり|思わぬ結果を出すことも!?
テン乗りとは、騎手がその馬に初めて騎乗することを指します。
テン乗りは、良い面と悪い面があるのを覚えておきましょう。
- 良い例:有力騎手へ乗り替わった。ズブい馬が剛腕騎手、外国人騎手に乗り替わった等
- 悪い例:癖馬が別の騎手に乗り替わった。A騎手のみ結果を出す馬が別の騎手にテン乗りした
騎手が初めてその馬に騎乗することで、新たな発見や才能を開花させる。
成績不振に陥った馬を再度、復活させることもあるのです。
たとえば、2020年7月5日に開催された「CBC賞」が挙げられます。
その時の優勝馬は「ラブカンプー」です。
2018年のスプリンター王者「ファインニードル」を追い詰めた実力馬でした。
2018年のスプリンターズステークス以来、良いところがありませんでしたが「斎藤新」騎手へテン乗りすると、13番人気ながらCBC賞で1着になりました!
偶然かもしれませんが、テン乗りした騎手が思わぬ結果を出します。
テン乗りや乗り替わりの際、厩舎や調教師、関係者のコメントが競馬新聞に記載されています。
一緒に騎手のコメントもありますので、絶対に見逃さないよう確認しましょう。
【見習騎手(減量騎手)】見習い騎手や女性騎手は負担軽減|穴馬狙いにおすすめ
騎手免許を取得して5年未満であり、勝利数が100勝未満の騎手を「見習騎手(減量騎手)」と言います。
見習騎手は、重賞・オープン&リステッド等の特別レース・平場レースで騎乗する際、勝利数により負担重量が軽くなります。
競馬新聞や競馬情報サイトでは、以下のマークで表現されています。
- ★:4キロ減(女性のみ。50勝以下)
- ▲:3キロ減(男性30勝以下、女性51勝以上100勝未満)
- △:2キロ減(男性31勝以上50勝以下)
- ☆:1キロ減(男性51勝以上100勝未満)
※「♢:2キロ減」は見習い騎手以外の「女性騎手」に適用されます
斤量が1キロ軽くなれば、中距離で0.2秒、長距離で0.4秒早くなると言われています。
人気のない馬が見習騎手に乗り替わり、レースで思わぬ穴をあけることもあるのです!
とは言え、見習騎手が鞍上の競走馬は「経験を積ませる」または、「一流騎手のレースを間近で見させる」等があります。
そのため勝ちに行くよりも、穴馬を狙うor騎手を応援する時に選びましょう。
まとめ
競馬で勝つには「競走馬が7割、騎手が3割」と言われるほど、競走馬が大事です。
ですが、競走馬を操る騎手も大切であり、実績を残していない騎手では馬も実力を発揮できません!
もし競馬を始めたばかりの方、いつも馬だけ見て馬券を買っている方は、一度でも良いので騎手を確認しましょう。
A馬にB騎手が騎乗する時は勝率が高い、C馬は癖馬だけど扱いに慣れているD騎手が乗れば勝てるかも!
等々、今まで見たことないデータが隠れています。
競馬新聞や競馬情報サイト等で、今まで乗った騎手やテン乗りしたかどうか?等を確認できますので、馬券の購入前に確認しましょう。