重賞競走に次ぐ重要なレースです
リステッド競争（L）とは、「G1」「G2」「G3」と言った重賞レースに次ぐ、重要なレースです。
なぜ重要か？それは、３つの理由があるからです。
勝利により競走馬の格が上がる
１勝、２勝、３勝クラスではなく、「オープン競争」に昇格できているかどうかで、競走馬の格が変わります。
とは言え、オープン競争だけでは強い馬が集まり、勝たせたくても勝てないケースもあるのです。
競馬の世界では「レース選び」も重要であり、いかに勝ちやすいレースに出れるか？も考えます。
オープンやリステッドが増えたことで、レース選びがしやすく、なおかつ勝利に近づきやすくなりました。
降格できない競走馬に勝ち癖を付ける
2019年の夏競馬より「降級制度」が廃止されました。
この制度があるおかげで、仮に降格しても下のクラスで再度勝ち抜き、再度オープン入り、重賞制覇！
と言ったこともできたのです。
ですが「降格した馬」「挑戦する馬」達とのレベルに差がある、わざと降格し小頭数のレースで荒稼ぎする…と言ったこともあり、降格がなくなったと言われています。
今までオープン競争に負け続けていると、馬に負け癖が付きやる気を失います。
そこで、オープン競争以外にリステッド競争があれば、レースの幅が広がり勝ちやすいレースを選択できます。
勝利を重ねることで競走馬に勝ち癖を付け、その後のレースに繋げられるのです。
降格馬にとっても重要なレースのため、競走馬をキッチリ仕上げてくるのです。
トライアルレースに設定されている
もう１つは、桜花賞や皐月賞等の「トライアルレース」に設定されていることです。
トライアルレースとは、決められた順位までに入賞すればクラシックレースに参加できることです。
たとえば、桜花賞なら「アネモネステークス（L）」皐月賞なら「若葉ステークス（L）」を上位で入選した競走馬に優先出走権が与えられます。
※優先出走権を獲得した後に、必ず「追加登録料」を支払います。
本来、トライアルレースはG2やG3と言った「重賞」に設定されており、力がない馬、遅咲のため獲得賞金が足りなかった馬は参加できません。
しかし、リステッド競争でトライアルレースがあれば、多くの競走馬にクラッシックレースへ出るチャンスが生まれます。
現にトライアルレースで「カレンブーケドール」や「ヴェロックス」と言った有力馬が誕生しています。
出走できるチャンスが広がったことで、将来のスター候補が誕生するかもしれません！
