2022年6月29日(水)、大井競馬場でダート前半戦を締めくくる「帝王賞」が開催されました!
出走馬は9頭と寂しいですが、どれも粒ぞろいです!
9頭中5頭が「G1馬」であり、オメガパフュームに至っては「東京大賞典4連覇」と言う偉業を達成しています。
豪華メンバーが揃った帝王賞を誰が制したのか?一緒に見ていきましょう!
2022年の帝王賞はメイショウハリオが勝利!ダート戦線で世代交代か!?
スタートから先頭争い勃発!?逃げ&先行勢が厳しい展開に…
今年の帝王賞は、スタートから最初のコーナーに入るまで「えっ!?」と感じるほど、壮絶な争いでした。
スタートの良かった「5番:オーベルニュ」がそのまま逃げるか?と思いましたが、なんと4頭が競り合い!
オーベルニュに被せるように「7番:クリンチャー」「8番:テーオーケインズ」そして外側からは「9番:メイショウハリオ」が来たのです。
最初のコーナーを過ぎると、ようやくオーベルニュが逃げる展開になりました。
メイショウハリオは先頭を見るように4番手に後退。
人気どころの「オメガパフューム」「チュウワウィザード」は後方で脚を溜めています。
これで最終コーナーまで行くかな?と思われましたが…ここからとんでもないことが発生します。
スワーブアラミスが強襲!最終コーナーまで逃げ&先行勢の激しいバトル
半分を過ぎたころ、後ろで待機していた「スワーブアラミス」がなんと!逃げるオーベルニュを強襲します。
それだけでは終わりません!
オーベルニュと1馬身差離れた「クリンチャー」「テーオーケインズ」も同時に動き始めたのです。
まるで最後の直線を思わせるほどのデッドヒートが、先頭集団で行われました!
これには、見ていた私自身も驚きを隠せませんでした。
ゴールまでそのまま良ければ良いですが、大井競馬場は地方競馬の中で直線が長いコースです。
たぶんゴールまで持たないかな…と思うほど、鬼気迫るものを感じました。
そんな中、虎視眈々とゴールを狙う1頭の馬が、最後の仕掛けの準備に入っていました。
メイショウハリオがG1馬を撃破!初G1を大井競馬場で飾る
最終コーナーに入ると、後ろで脚を溜めていた「チュウワウィザード」「オメガパフューム」が迫ります。
案の定、オーベルニュやスワーブアラミス、クリンチャーやテーオーケインズは先ほどの争いで脚が残っていません…。
これは「チュウワウィザード」「オメガパフューム」で決まりか?
そう思われた時、先頭の4頭に隠れて脚を溜めていた「メイショウハリオ」が割って入ります!
内はチュウワウィザードが伸び、大外はオメガパフュームが伸びてきます。
しかし、メイショウハリオの末脚は2頭よりも強烈でした。
チュウワウィザードは、上がり3F「36.6秒」の末脚で迫りましたが、クビ差を制してゴール!
G1挑戦2回目のメイショウハリオ。
届きそうで届かなかったG1タイトルを、大井競馬場で見事に飾りました!
まとめ
メイショウハリオの勝利により、オーナーの「松本好雄 」氏は、「2013年:メイショウマンボ(エリザベス女王杯)」以来の、平地G1勝利となりました。
さらに!「岡田稲男調教師」にとっては「初G1勝利」の勝利でした!
メイショウハリオ陣営の皆様、本当におめでとうございます!
メイショウハリオの勝利で、もしかしたらダート戦線でも世代交代の波が来るかもしれません。
テーオーケインズも復調すれば、去年の帝王賞&チャンピオンズカップ以上の力を発揮するでしょう。
そしてメイショウハリオも、夏を越えて秋&冬にはもう一つ上の段階に行けるかと思います。
同世代の牝馬に、2022年のかしわ記念を制した「ショウナンナデシコ」もいるため、ダートの世代交代が着々と進んでいます。
ですが!オメガパフューム&チュウワウィザード含む、古豪達も黙ってはいないでしょう。
オメガパフュームは「JBCクラシックor東京大賞典」チュウワウィザードは「チャンピオンズカップ」を目標にするかと思いますので
5歳世代&古豪が再度ぶつかるとき、どんな競馬をするのか?
今後のダート戦線はどうなるのか?今から楽しみで仕方ないです!