2022年6月15日に川崎競馬場で開催された「関東オークス(3歳/Jpn2/ダート2100m)」
このレースは地方馬だけでなく「中央馬」も参戦する注目のレースです。
3冠を目指す「スピーディキック」、2連勝で波に乗る「ドライゼ」等々、注目馬が多数出走しました。
果たして!関東オークスの勝者はどの馬か?一緒に見ていきましょう!
グランブリッジが関東オークス制覇!2冠馬スピーディキックは悔しい3着
今年の関東オークスを制覇したのは、中央から参戦した4番人気「グランブリッジ」です!
グランブリッジは、重賞どころか「1勝クラス」を勝ち上がったばかりの牝馬。
「前走:6番人気」「前々走:10番人気」ながら、着実に成果を残し関東オークスに参戦しました。
逃げるラブパイローを虎視眈々と狙う|逃げ馬にプレッシャーをかけ続ける
グランブリッジは終始、逃げる「ラブパイロー」をマークする展開でした。
第1コーナー~2週目の最終コーナーまで、常にラブパイローをマーク。
逃げたい馬にとって、後ろからチクチク刺されるようなプレッシャーを受けるとやり辛いです。
また鞍上「福永祐一騎手」の手腕もお見事でした。
スピーディキックが気持ちよく競馬をさせないよう、逃げ馬の後ろを瞬時にキープ!
スタートから第1コーナーに入るまでに、スピーディキックへ無駄足を使わせたのも勝敗を分けたかもしれません。
最終コーナーで後続を突き放す末脚さく裂!3馬身差を付ける圧勝劇
ラブパイローが逃げる展開は「最終コーナー」まで続きました。
しかし!グランブリッジが、いよいよ溜めてた末脚を爆発させます!
地方ダートは中央よりも深く、初めて参戦する中央馬はとまどって本調子が出せない子もいます。
一方、グランブリッジは気にすることもなく「3F:38.0秒」の末脚を中央馬、地方馬に堂々と見せつけました。
気づけば、残り100mで追い越したラブパイローを3馬身離し、関東オークスを軽々と勝利しました。
逃げたラブパイローも、しぶとく残して「2着」
3冠目前だったスピーディキックは、追いつけず「3着」に終わりました。
オークスからまさかの参戦!初地方&地方騎手で覚醒か!?
今回のレースでグランブリッジの強さに驚かされましたが、ラブパイローの2着にも正直驚きです!
と言うのも、ラブパイローは「2022年オークス」に出走していた馬だからです。
新馬戦から数戦はダートでしたが、クラシックを見据えて芝に転向。
1勝クラスの「ミモザ賞」を勝利し「オークス」に参戦したものの…、トラブルを起こすと共に、力を発揮しきれず15着に敗れました。
ですが、地方競馬独特のコース形態、そして乗り替わりの「山崎誠士騎手」が合ったのか、見事に復活を果たしました!
強いメンバーの中、稍重の2100mを2着に残したのは力がある証拠です。
もしかしたら、今年の秋~冬にかけてダートG1を狙いに来る牝馬になるかもしれませんね!
上位3頭の今後はどうなる?JBCレディースクラシックに進むか?
最後に、上位3頭の今後のスケジュールは発表されていません。
通常なら一旦休憩をはさみ、8~9月頃にOPやリステッドに参戦し、中央や地方重賞を目指します。
もし牝馬のG1戦線に穴があれば、上位3頭の内いずれかは「JBCレディースクラシック」に参戦するのでは?と思います。
または、重賞を勝ち進み「チャレンジカップ」「フェブラリーステークス」等も視野に入るでしょう。
今後どうなるかは不明ですが、各馬の動向に注目しましょう!