2017年のマイルCS勝者「ペルシアンナイト」が引退し、その後の動向が掴めていませんでした。
しかし!引退後のペルシアンナイトはなんと「誘導馬」としてデビューしました!
既に2022年6月4日・5日の東京競馬場でデビューしており、問題なく誘導馬デビューができたようです。
マイルCS勝者のため「種牡馬入りするかな?」と思っていましたが、第2の人生を歩めたようでほっとしています。
とは言え、なぜ種牡馬入りできなかったのか?第2の人生として誘導馬はどうなのか?
ペルシアンナイトのこれまでの競争成績から、私の考えを書いていきたいと思います。
ペルシアンナイトのことが30秒で分かる!これまでの実績を紹介
ペルシアンナイトは「父:ハービンジャー」「母:オリエントチャーム(母父:サンデーサイレンス)」の間に誕生した競走馬です。
2016年8月の「小倉競馬場」でデビューすると、シンザン記念(G3)で3着、アーリントンカップで1着。
そして2017年の「皐月賞:2着」「日本ダービー:7着」の成績を残しています。
その後はマイル路線に切り替え、同年「マイルCS(G1)」で3歳馬ながら勝利!
3歳馬のマイルCS勝利は、2000年「アグネスデジタル」以来17年ぶりの快挙でした。
古馬になってからは惜しい競馬が続き、掲示板に入るものの1着は取れません!
G1に限らずG2、G3でも思うように結果が出ず、2021年末に引退を発表したのです。
なぜ種牡馬に入れない?ハービンジャーの需要&血統の可能性
同じくマイルCSを勝利した「ステルヴィオ」が「乗馬⇒種牡馬」になりました。
しかし、ペルシアンナイトはなぜ種牡馬に入れなかったか?
私自身の考えですが、種牡馬に入れない理由が2つあると思います。
ハービンジャー産駒に需要がない|産駒は1600m~2000mで結果を出す
1つ目に考えられるのが、ハービンジャー産駒自体に需要がないことです。
ハービンジャー産駒の特徴として2点挙げられます。
- ハービンジャー産駒の殆どが「1600m~2000m」で結果を残す
- 早熟な馬が多く、古馬になると成績が思わしくない
現在の競馬界は「2000~2400m」を走れる馬を求めています。
特に「日本ダービー」や「ジャパンカップ」と言った大きなレースを勝てる馬が重宝されるのです。
しかし、ハービンジャー産駒はマイル路線が中心であり、中距離以降の勝利数が大きく落ちます。
ペルシアンナイトどうこうではなく、ハービンジャー産駒自体に需要がないから種牡馬入りできなかったかもしれません。
母父にサンデーサイレンス|かけ合わせづらい血統が嫌われたか?
もう1つ考えられるのが「母父:サンデーサイレンス」と言うことです。
JRAの競走馬の殆どが「サンデーサイレンス」または「キングカメハメハ」と言った、有名種牡馬の血が流れています。
特にサンデーサイレンスの血統は、血統表に入っていない馬を見つける方が困難なほど溢れています!
あまりにも血が濃すぎると、体調面で弱い馬、障害を抱えた馬…等と言った弊害が出てくるのです。
ペルシアンナイトの血統が「ハービンジャー」だけだったら、もしかしたら種牡馬入りの道もあったかもしれませんね…。
誘導馬の方が幸せ!?第2のサクセスブロッケンになれるかも!
最後に、種牡馬になれるだけが幸せではありません。
種牡馬入りしても、成績が思わしくなければ追い出されますし、種付けの疲労で亡くなる名馬もいるのです。
その点、誘導馬なら長期間できますので、病気やケガがなければ10年近く活躍できます。
2021年には、ダート界で活躍し東京競馬場のマスコットになった「サクセスブロッケン」が誘導馬を引退しています。
ちょうど誘導馬のマスコットがいなくなったため、ペルシアンナイトが第2のサクセスブロッケンのポジションになれるかもしれません。
東京競馬場に行けばペルシアンナイトに会えるため、皆さんも誘導馬になった彼の雄姿を見に行きましょう!